東北・関東大地震と東海地震に思う

 目まいがした、しかし様子がおかしい、見ればブラインドが揺れている。これは地震ではないか、尋常ではない揺れ方に急いで事務所のテレビをつけてみる、数分後津波警報が画面に現れた。震源は東北沿岸と表示している、こんなに離れた所でもこの揺れに地震の規模の大きさが推察される。画面が港の岸壁の様子に切り換わる。見る見るうちに水面が岸壁に迫ってくるかと思っているうちに岸壁を乗り越え停めてある車に襲いかかりアットいう間にさらって行く。又畑を飲み込みながら進む津波の先頭には船が案内でもするがごとく先頭になりながら突き進んでいる。まさしく映画の世界ではないのかと思う光景がリアルタイムで目に飛び込んでくる、しかしこれは現実なのだ。
 玄関の戸が開いた、訊ねて来たのは乳飲み子を抱え幼子の手をひいた若いお母さんだ。「すみません、この地域の避難所はどこですか」「この地域の避難地は村櫛小学校ですが、今避難をしても小学校ではおそらく対応できないと思いますから、この村櫛会館であれば耐震構造でもあるはずだから、こちらで避難していただいてもいいですよ」「皆さんは避難をしないんですか、大津波警報で10メートルと言っていますけど」住まいを聞くと比較的高台の地域のお住まいとのこと、幸いこの地域は震源から遠く、津波も大きくはない様子を伝えると少し安心した様子で「それでは自宅で少し様子を見てみます」と幼子の手を引きながら帰っていった。
 自分たちも、テレビの情報でしか状況の把握が出来ないことに、もどかしさを感じるとともに地域の核(拠点)となることの重要性、責任感をひしひしと感じざるを得ませんでした。
 12日には、以前から予定をしていたお年寄りを対象の「東海地震に備えて」と題した出前講座を行った。大地震の直後とあって内容一つ一つをとっても全てが緊迫感を持って身に迫ってくる。講師の西区役所防災グループ鈴木さんも想像を遥かに上まわる現実に言葉を詰まらせる場面も度々であった。

東北・関東大地震と東海地震に思う   
手振りを交え講演をする講師鈴木さん
      
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   避難所・応急救護所のパネル         安政東海地震時の推定津波浸水域のパネル



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